蛍光灯の処分方法6選!各方法の費用と粗大ゴミ回収業者に依頼するメリット
蛍光灯の処分方法を解説します。
蛍光灯は「水銀に関する水俣条約」によって、2027年末に生産と輸出入の終了が決まっています。
それに伴い家庭や事業所では蛍光灯からLED照明などへの移行が進んでいくでしょう。
しかし、蛍光灯は危険物質でもある「水銀」を含むため、正しい方法で処分しないと健康被害にもつながりかねません。
時代の移ろいと共に姿を消しつつある蛍光灯を安全に手放すためにも、ぜひご参考にしてください。
目次
【注意!】水銀を含む蛍光灯は正しく処分することが重要
蛍光灯は水銀を含むため、正しい方法で処分しないと健康被害を被ったり、環境へ悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
水銀は体内に入ることで強いアレルギー反応や臓器への障害などを引き起こす化学物質で、1953年から1960年の間に発生した四大公害病「水俣病」の原因となった物質でもあります。
蛍光灯を発光させるためのごくわずかな水銀に触れる程度では健康被害は発生しないとされていますが、自分自身はもちろんのこと、収集や運搬、廃棄に携わる人たちを守るためにも自治体ルールに則って処分することが重要です。
「蛍光灯」と「照明器具」は別物!
「蛍光灯」と「照明器具」は別物です。
蛍光灯は水銀を含めた蛍光物質が含まれるガラス管の光源で、照明器具は光源となる蛍光灯などを取り付けて照明として活用するための器具となります。
自治体によってどちらも粗大ゴミとして扱われるケースもあれば、照明器具のみ粗大ゴミとし、蛍光灯自体は別の方法で処分するケースもあります。
お互いを正しく処分するためには、それぞれの違いをしっかりと把握しておきましょう。
【家庭の蛍光灯の場合】5つの処分方法と費用を解説
家庭から排出された蛍光灯の処分方法を費用を解説します。
蛍光灯による事故や怪我を防ぐためには正しい方法で処分することが欠かせません。
処分方法にお困りの方はぜひご覧ください。
【燃えないゴミ】購入時の箱や厚紙に包んで捨てる
蛍光灯を燃えないゴミとして捨てる場合は、蛍光灯が割れるのを防ぐためにも購入時の箱や厚紙に包んで集積場に出すことが重要です。
また、すでに割れている蛍光灯は袋などに入れ、「危険」と書いた紙を貼り付けることで回収作業員の怪我を防ぐこともできます。
東京都港区や渋谷区、横浜市や船橋市など、大きな自治体でも蛍光灯を燃えないゴミとして取り扱っています。
細かなルールは各自治体ごとに異なるため、処分時にはあらためてルール確認を行ってください。
処分費用 | 自治体指定のゴミ袋代金分のみ |
【ガラスゴミ】中身がわかる袋や購入時の箱に入れて捨てる
自治体によっては、蛍光灯をガラスゴミとして取り扱うケースもあります。
たとえば、東京都新宿区で蛍光灯を捨てる際は、蛍光灯を燃えないゴミとして捨てる時と同じように購入時の箱や厚紙、新聞紙などに包むことが求められます。
また、ガラスによる怪我を防ぐためにも中身がわかる袋に入れて捨てるケースも少なくありません。
処分費用 | 基本無料 |
【有害ゴミ・資源ゴミ】指定収集場所などに持ち込みで捨てる
内部に少量の水銀を含む蛍光灯は、有害ゴミや資源ゴミとして扱われることもあります。
処分する場所は自治体によって異なり、たとえば東京都品川区では蛍光灯は資源ゴミに分類され、資源回収ステーションへの持ち込みが必要です。
また、神奈川県大井町では有害ゴミに分類され、地域ごとに設けられた「有害ゴミ特定収集場所」への持ち込み処分が決められています。
一方、千葉県千葉市や東京都日野市、埼玉県越谷市などでは蛍光管は有害ゴミに分類されるものの、捨てる場所は家庭ゴミと同じ集積所です。
ゴミを処分する際には、分類が同じでも捨てる場所が自治体によって違う点にも注意してください。
処分費用 | 基本無料 |
【資源ゴミ】家電量販店・ホームセンターに持ち込みで捨てる
一部家電量販店やホームセンターでは、主に自治体と協力する形で蛍光灯を回収していることがあります。
持ち込みの条件として、「直管型」か「環型」の蛍光灯に限られること、購入時の箱に入れることなどが挙げられます。
また、店舗によってはワット数やサイズにも条件を課している場合があるので、持ち込む前に確認することが重要です。
なお、系列店でも店舗ごとに対応が大きく異なるため、持ち込む前は事前確認が必須です。
【蛍光灯の主な回収拠点】
回収拠点 | 対応 |
ヨドバシカメラ | 回収ボックスあり |
ヤマダ電機 | 回収ボックスあり |
エディオン | 回収ボックスあり |
コーナン | 新たな蛍光灯購入時に古い蛍光灯を回収 |
ケーズデンキ | 回収ボックスあり |
DCM | 回収ボックスあり |
カインズホーム | 回収ぼっくすあり |
処分費用 | 基本無料(拠点によっては買い替え費用が必要) |
【粗大ゴミ】粗大ゴミ受付センターに連絡して捨てる
蛍光灯を粗大ゴミとして扱う自治体に住んでいる場合は、粗大ゴミ受け付けセンターに事前申し込みをし、自治体職員に収集してもらう形で処分することが可能です。
特にサイズが大きな蛍光灯は粗大ゴミとして扱われるケースがあるため注意しましょう。
粗大ゴミの処分には自治体ごとに定められた一定の費用が発生しますが、蛍光灯1本程度であれば数百円で収まることがほとんどです。
処分費用 | 自治体ごとに要確認 |
【粗大ゴミ回収業者】自宅まで回収しにきてくれる
粗大ゴミ回収業者とは、一般的な粗大ゴミはもちろんのこと、自治体が回収できない家電4品目(テレビやエアコン)や危険物(ガスボンベや原付バイク)などを最短即日で回収できる業者です。
蛍光灯の回収にも対応しており、退去や引っ越しなどで早めにゴミを手放したい時に役立ちます。
定額でトラックに載せ放題のプランを利用すれば、回収数に限度がある自治体にお住まいの場合や、たくさんの粗大ゴミを外に搬出できない場合でも負担なく粗大ゴミの処分が可能です。
また、本来は別々で処分する必要がある「蛍光灯」と「照明器具本体」もセットで回収できるため、照明器具自体をLED対応製品にまるごと買い替える際の処分依頼先にもできます。
「蛍光灯×ソファー×テレビ」、「蛍光灯×冷蔵庫×洗濯機」「布団×マットレス×食器棚×蛍光灯」など、どんな組み合わせでも回収可能です。
【粗大ゴミ回収業者「トラック載せ放題プラン」費用相場】
トラック載せ放題プラン | 目安の間取り | 費用相場 (平車、箱車などトラックによる) |
軽トラック載せ放題プラン | 1R~1K | 15,000円〜20,000円 |
1.5tトラック載せ放題プラン | 1DK~2DK | 30,000円~40,000円 |
2tトラック載せ放題プラン | 2DK~2LDK | 50,000円~70,000円 |
4tトラック載せ放題プラン | 3DK以上 | 80,000円~要見積もり |
▼自治体の粗大ゴミ回収と「粗大ゴミ回収業者」はどちらがおすすめ?以下の記事で解説中▼
【事業所の蛍光灯の場合】産業廃棄物として捨てる
事業所から蛍光灯が排出された場合は、産業廃棄物として処分する必要があります。
蛍光灯はさまざまな素材を用いて作られているため、産業廃棄物のうち「ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず」、「金属くず」、「廃プラスチック類」の3分類に渡って該当する「混合廃棄物」となります。
この3分類すべてを取り扱える業者に依頼しないと正しく処分できない点に注意が必要です。
また、水銀を含む蛍光灯は「水銀使用製品産業廃棄物」を取り扱える業者にしか処分を依頼できません。
産業廃棄物の処分方法を誤ると不法投棄にみなされる可能性があるので、事業活動に伴って排出された蛍光灯は特に慎重に処分を進めていきましょう。
蛍光灯を処分する時の注意点
蛍光灯を捨てる時の注意点を3つ解説します。
怪我や健康被害のリスクを下げるためにも、遵守するようにしてください。
割って捨てないようにする
蛍光灯を処分する際は、以下の3つの理由から割って捨てないようにしましょう。
【蛍光灯を割って捨ててはいけない理由】
- 水銀が漏れ出て健康被害が起きる可能性がある
- ガラス片で怪我をする恐れがある
- 収集運搬を行うスタッフや職員に怪我を負わせる可能性がある
蛍光灯を割って捨てることは大きな事故の原因になりかねません。
処分時にわざわざ割ったり砕いたりすることは絶対にやめてください。
保護と注意書きを必ず行う
意図せず割れてしまった蛍光灯を捨てる際は、必ず保護と注意書きをしたうえで処分しましょう。
購入時の箱や新聞紙、厚紙に入れたうえで、「危険」と書いた紙を貼り付けておけば、不注意による怪我を防ぎやすくなります。
特に回収職員などの安全を守るために欠かせないので忘れず実施してください。
適切に処分しないと罰せられる可能性がある
蛍光灯に限った話ではありませんが、自治体ルールを無視した方法で処分すると法律により罰せられます。
【廃棄物処理法第25条及び第32条によって定められた不法投棄に対する罰則】
個人が不法投棄をした場合 | 5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方 |
法人が不法投棄をした場合 | 3億円以下の罰金 |
個人法人問わず、不法投棄は大きな罰則が科せられる犯罪行為です。
蛍光灯の処分方法は少し特殊ですが、ルールを理解していれば難しくないので正しい処分方法を覚えるようにしてください。
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蛍光灯のように、お住まいの地域によって処分方法が異なる粗大ゴミや不用品の回収は「エコキャット」にお任せください。
蛍光灯と照明器具本体を分別したり、購入時の箱に入れたりしなくても回収ができるので、お客様はただご依頼いただくだけで問題ありません。
また、必要に応じて蛍光灯の取り外しなどにも対応しています。
粗大ゴミや蛍光灯の処分に関するお悩みなら何でも解決に導くので、ご相談からでもぜひお問い合わせください。
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