遺品整理を自分でやる方法!やり方やコツをプロが解説
この記事は、遺品整理を自分で行う方法やコツ、遺品整理の前に行っておくべきことを解説しています。
遺品整理を自分で行うか迷っているときのために、自分でできるケースとできないケースも解説しているので、参考にしてください。
目次
遺品整理を自分でできるケースとできないケース
遺品整理は業者に依頼することもできますが、最大のデメリットはお金がかかることです。
また、大切な方の遺品を他人に触られたくない、という方もいらっしゃるでしょう。
このようなケースを抜きにして、遺品整理を業者に依頼するべきか自分で行うかの線引きは、以下のように考えてください。
自分でできるケース |
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業者に依頼するべきケース |
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特に孤独死の現場は感染症の危険が伴ううえ、臭いや害虫対策も考えなければなりません。
このケースは特殊清掃が必要になるため、必ず専門業者に依頼をしてください。
故人宅が遠い場合は、立ち合い不要の遺品整理業者に依頼することをおすすめします。
遺品整理業者の詳しい内容はこちら
遺品整理業者の相場や節約方法はこちら
遺品整理を自分でやる前に必要なこと
遺品整理には事前準備が必要です。やみくもに始めることのないよう、必ず必要な手順を踏みましょう。
①現場の確認と遺言の確認
故人が亡くなった現場がどのような状況なのか、自分で遺品整理ができそうなのかを判断してください。
自分でできると判断した場合は、どのくらいの人数が必要で、何日くらい必要なのかをざっとでも考えておくと良いでしょう。
また、遺言がある場合は内容も確認をしておいてください。確認をする前に遺品整理を行うと、故人の遺志を尊重できない場合があります。
②遺族に通知をする
遺族が自分ひとりではない場合は、遺品整理を行うことを他の遺族に通知をする必要があります。
価値がある遺品は相続権がある方の中で分配する必要があります。勝手に遺品整理を行うのは違反行為です。
形見分けのトラブルを避けるためにも事前に通知をし、行うタイミングや相続権の話をまとめておきましょう。
③各種解約手続きを行う
忘れがちなのが税金や各種解約手続きです。
遺品整理は時間と労力がかかります。
やらなければ無駄な出費が重なるため、先にこれらの面倒ごとを片付けておきましょう。
④人材の確保
遺品整理は遺族で行います。
相続できるものが出てきたときにすぐ相談ができるように、相続権がある遺族が望ましいでしょう。
このときのコツは、ひとりひと部屋ずつ行うことです。
分別をした人が誰なのかがわかりやすいため、遺品整理を行う家の部屋数だけ人材があれば、より早く終わります。
⑤スケジュールを決める
スケジュールを決める際は、まず以下のことを話し合って決めましょう。
この4つが解決すれば、いつから始めれば良いのか、いつ誰が来れば良いのかが明確になります。
- 遺族全員が揃って片づける必要がある場所はあるのか
- いつまでに片づける必要があるのか
- 重い物を運ぶ日はいつにするのか
- 車が必要な日はいつなのか
遺品整理を自分でやるために必要なもの
遺品整理には以下の物が必要です。
自分を守るもの:作業服・マスク・手袋・スリッパ
遺品整理の作業は、ほこりが舞うことがあります。古くなった本や家具にはカビが生えている可能性もあります。
ほこりやカビは吸い込むと健康被害につながる恐れがあるため、汚れ防止もふくめて作業服やマスクは必ず用意をしましょう。
特に、マスクは多めに準備をしてください。
アレルギーがある方は花粉除けに使われる眼鏡や帽子もおすすめです。
そして、けが防止のために手袋やスリッパも忘れないでください。
分別用品:段ボール・ペン
遺品整理の大半は分別作業です。
段ボールに要らないものと要るもの、リサイクル品、貴重品などと記載し、分別していきましょう。
ただし、あまり大きな段ボールだと持ち運びが大変なので、120サイズがおすすめです。
大きなものを入れるために160サイズも数点あると良いでしょう。
解体用品:はさみ・ペンチ・ドライバー・釘抜きなどの工具
小さくすれば自治体の回収に出せるものは、解体が必要です。
作業を手伝ってくれる人数分用意をしてください。
ただし、解体作業は騒音がつきものなので、時間帯を考えて行ってください。
ゴミ出し用品:ゴミ袋・ひも・ガムテープ・台車・軽トラックなど
遺品整理はたくさんのゴミが出ます。
破れることも考慮して、自治体の規則に則ったゴミ袋をできるだけ多めに用意をしてください。
本や解体した板などはひもでくくると出しやすいでしょう。
台車を使うと騒音が懸念される際は、時間帯を考慮したうえで使ってください。
また、ゴミや粗大ゴミを処分場へ持ち込む場合は、免許証と車が必須です。
遺品整理のやり方とコツ
遺品整理は大きく分けて、分別・ゴミの搬出・清掃の3つに分けられます。
それぞれのやり方とコツを解説していきましょう。
①分別
遺品整理のほとんどが分別作業です。
このときのコツは、必要なものと不要なものにわけるだけではなく、必要なものはさらに細分化しておくと便利なことです。
これらのものを分別用段ボールに記載しつつ、入れていきましょう。
【重要書類や貴重品】
- 権利書
- 各種契約書類
- 身分証明書
- 健康保険証
- クレジットカード
- 通帳
- 印鑑
- 有価証券
- 現金
- パソコン
- 携帯電話
- 一眼レフカメラなど
【貴金属】
- アクセサリー
- 金・銀・プラチナ
【思い出の品】
- 写真
- 手紙
- 日記
- お土産品など
②ゴミの搬出
ゴミは自治体の規則に則って処分をしてください。
自治体で処分できないものは事前に調べておくと良いでしょう。
ゴミの量が多い場合は都度自治体の処分場に持ち込みをするか、不用品回収業者に依頼してください。
不用品回収業者なら、分別・梱包・運び出しをスタッフが行うため、楽に処分が可能です。
特に階段がある際は利用をおすすめします。
家具や家電、本などのリサイクルができるものは買取を利用すると良いでしょう。
不用品回収業者にも買取に対応した業者があります。
エアコンは遺品整理の際にも利用できるので、暑い日や寒い日は必ず使ってください。
そのためにも、最後に取り外しましょう。
ただし、素人が行うと大変危険なので、業者に依頼してください。
③清掃
ゴミの搬出が終わったら清掃をして終わりです。
洗剤やワックスを利用するときは換気を行ってください。
賃貸住宅の場合は原状回復を行いましょう。
不用品・遺品の処分方法
遺品整理は遺品や不用品を処分する必要があります。
前項でも少し触れましたが、自治体の規則に則って捨てることも可能です。
ただし、量が多い際や供養をしたいときなどは処分方法を変える必要があります。
お焚き上げ
故人が大切にしてきたものをただ捨てるのは忍びないときや、悪縁を切りたいときなどはお焚き上げがおすすめです。
お焚き上げは他の方の遺品と一緒に供養をする「合同供養」と、他者の遺品と混同させない「個別供養」、故人の自宅まで僧侶を招く「現場供養」の3種類あります。
コツとしては遺品整理業者や寺院・寺社ならばどの供養にも対応できることなので、一度相談してみると良いでしょう。
リサイクル
まだまだ使える家電や家具、自転車、衣類、本などはリサイクルにまわしましょう。
買取やオークション、ジモティはもちろん、寄付や譲渡という手もあります。
このときのコツは、骨董品なら古物商や骨董品店、本は古本屋など専門店に依頼をすれば適正な価値が判ることです。
例えば、骨董品をリサイクルショップに売ってしまうと価値がわかってもらえないことがあります。
また、比較的新しい家具や家電なら、不用品回収業者でも買取していることがあるので、不用品の処分と一緒に依頼をすれば楽に処分ができるでしょう。
不用品回収業者で一気に処分
不用品の量が多いときや、重たいものがあるとき、階段があるときなどは不用品回収業者が便利です。
特にトラックいっぱいになるときは依頼をしましょう。
なぜなら、不用品回収業者には1つずつ依頼をするよりも、いくつかの不用品を一気に依頼する方が安いからです。
このプランを「トラック載せ放題プラン」と言います。
これは該当のトラック満載分の不用品を定額で処分できるプランのことで、自治体の粗大ゴミ回収よりも単価が安くなることもあります。
一度検討をしてみてください。
不用品回収業者に依頼するときのコツは、必ず各業者のホームページから依頼をすることです。
いくつかの業者に一気に見積もり依頼ができるサイトもありますが、こうしたサイトを使うと中間マージンが発生してしまいます。
さらに、各業者のホームページなら、クーポン券やキャンペーンを用意していることもあるので、利用できれば安くなります。
必ず各業者のホームページから依頼しましょう。
遺品整理は遺品整理士がいるエコキャットへご依頼を
「エコキャット」は、優良事業者認定を受けている業者です。
多数在籍している遺品整理士が、丁寧な分別作業と遺品のお見送りを行います。
事前のヒアリングや作業計画もしっかり行うので、貴重品や金品、権利書はもちろん、思い入れのあるお品物の探索も可能です。
思い入れのある品や愛用品はすべて供養を行っているので、安心してご利用頂けます。
故人様のお宅が遠方の場合は立ち合いも不要です。
遺品や家財は専門の鑑定士により査定のうえ、買取を行います。
また、エコキャットなら不用品の回収や特殊清掃、ハウスクリーニング、家具移動なども同時にご依頼頂けます。
特に不用品の回収は、需要の高い軽トラック載せ放題プランが業界最安値です。
エアコンなど大型家電の取り外しや、解体・分解も行えます。
ぜひ一度、ご相談ください。
ご相談・出張見積もり・見積もり後のキャンセルは無料です。