モバイルバッテリーの捨て方を手順別に解説!処分時の注意点や危険性も解説
モバイルバッテリーの捨て方を解説します。
日常生活に必須のモバイルバッテリーは捨て方が難しいアイテムの一つです。
間違った捨て方によって自治体の収集車やゴミ処理場の火災原因にもなっており、社会問題として国内外で問題視されています。
この記事では、モバイルバッテリーを安全に捨てる方法と、安全かつ手軽に手放せる「不用品回収業者」に依頼するメリットを解説します。
実際の火災例や注意点も解説するのでご覧ください。
目次
モバイルバッテリーの捨て方が社会問題となっている理由
スマホの普及と同時に一般化したモバイルバッテリーですが、正しい捨て方を理解している人は多くありません。
ゆえに、間違った方法で手放すことで事故や火災につながり、自治体や消防署が捨て方をアナウンスするほどの社会問題になっています。
ここからはモバイルバッテリーの捨て方が社会問題となっている理由や、世間の動向を解説します。
モバイルバッテリーが原因の火災が多発している
モバイルバッテリーの捨て方が原因で火災が多発し、社会問題化しています。
火災の原因となるのが「モバイルバッテリーを間違った方法で捨てること」です。
モバイルバッテリー内部には、「リチウムイオン電池」という圧力や衝撃に弱い充電式の電池が含まれています。
モバイルバッテリーの回収に対応していない自治体の家庭ゴミとして捨てると、収集車やゴミ処理場で衝撃が加わり、発火することで火災につながるのです。
モバイルバッテリーが原因の火災で地域のゴミ収集そのものが一時的に停止してしまうケースもあります。
以下の火災事故例はほんの一部です。
【モバイルバッテリーが原因で発生した火災例】 | |||
場所 | 発生日時 | 内容 | 原因 |
大阪府岸和田市 | 令和5年年9月4日 | ゴミ収集中に収集車が炎上 | ゴミとして捨てられたモバイルバッテリーが衝撃で発火 |
埼玉県比企郡川島町 | 令和6年3月13日 | ゴミ収集中に収集車が炎上 | 不燃ゴミとして捨てられた「モバイルバッテリー」や「ライター」 |
埼玉県さいたま市 | 令和6年5月8日 | リサイクルセンターにて発火事故 | 不燃ゴミとして捨てられた複数個のリチウムイオン電池とスプレー缶 |
埼玉県川口市 | 令和7年1月3日 | 粗大ゴミ処理施設にて発火事故 | リチウムイオン電池から発火した可能性が高い |
兵庫県高砂市 | 令和6年1月4日 | 粗大ゴミ処理施設にて発火事故 | 粗大ゴミに紛れ込んだモバイルバッテリーが発火 |
【モバイルバッテリーが急に発火した例】 | |||
東京都 | 令和6年2月6日 | 山手線車内での火災 | 鞄に入れていたモバイルバッテリーが突然発火 |
福岡県福岡市 | 令和7年3月19日 | ホテルの客室にて火災 | 客室内に置かれていたモバイルバッテリーが発火 |
韓国・近海空港 | 令和7年1月 | 離陸準備中の旅客機での火災 | 機内に持ち込んだモバイルバッテリーが発火 |
日本国内だけじゃなく海外でもモバイルバッテリーによる火災が発生しています。
特に粗悪品を手にすると日常的に使っている途中で急に発火する恐れも考えられます。
モバイルバッテリーを買った後は正しい使い方をするのと同時に、正しい捨て方を学ぶことと、「まぁいいや」で捨てないことも重要です。
自治体でも対策されている
モバイルバッテリーによる火災が多発する現状を鑑みて、多くの自治体でも発火や延焼を防止する施策が講じられています。
【自治体による対策例】
- 収集員が袋を開封して中身を確認している
- 袋への混入を発見した時はパッカー車に投入せず回収している
- モバイルバッテリーが混入しやすいゴミ区分の日は軽トラで衝撃を抑えながら回収する
- 収集運搬時の発煙・発火マニュアルを作成している
モバイルバッテリーを誤った方法で捨てると、収集員の手間を増やすだけじゃなく、危険な目に遭わせてしまいかねません。
一人ひとりがモバイルバッテリーの危険性を再認識し、楽な方法で捨てるという発想をなくす必要があります。
燃えないモバイルバッテリーが発売されている
火災の原因になりやすい背景から、「燃えないモバイルバッテリー」が開発され始めています。
従来のモバイルバッテリーより衝撃に強く、寒暖差にも耐性があることから、さまざまな環境で安全に利用できるのが特徴です。
「燃えない」からといって家庭ゴミとして捨てるのはNGですが、商品選びの段階でよりリスクの低いモバイルバッテリーを選べれば火災や事故を防ぎやすくなります。
すぐに捨てるべきモバイルバッテリーのサイン
長らく使っているモバイルバッテリーが以下のようなサインを出す場合は寿命を迎えている可能性が高いです。
無理して使うと事故につながりかねないため、速やかに処分を検討してください。
(※画像は膨張したモバイルバッテリー)
【捨てるべきモバイルバッテリーの主なサイン】 | |
サイン例 | 主な原因 |
本体が膨張している | 内部で起きた化学反応によってガスが発生している |
異常に発熱する | 内部でショートが発生している |
異臭がする | 内部の電解液が漏れている |
これらのサインが出たモバイルバッテリーに衝撃が加わると発火する恐れがあります。
ゴミ出し時だけじゃなく、リュックに入れている時や深夜の充電中に発火するケースもあるので、身を守るためにも迅速かつ正しく手放すことが重要です。
▼ゴミ屋敷に埋もれたモバイルバッテリーが発火する恐れもあり!ゴミ屋敷で火事を防ぐ方法とは?▼
【安全】モバイルバッテリーの捨て方と注意点
モバイルバッテリーの捨て方を解説します。
正しい方法で捨てれば、発熱や発火による事故を起こす確率をグンと減らせます。
収集員や自身の身を守るためにも、以下をご参考にしてみてください。
回収用のリサイクルボックスに捨てる
モバイルバッテリーの最も安全な捨て方が、回収用のリサイクルボックスに捨てることです。
リチウムイオン電池を含む「小型充電式電池」が含まれた製品は、自治体や製造メーカーが設置した専用の回収ボックスに捨てられます。
ボックスに投函された製品はモバイルバッテリーの衝撃に弱いという性質に配慮された形で回収・処分されるため、火災や事故を未然に防ぎやすいのです。
モバイルバッテリー回収協力店で捨てる
小型充電式電池の共同リサイクルを行う団体「一般社団法人JBRC」の協力店でもモバイルバッテリーの回収を依頼できます。
モバイルバッテリーの捨て方や扱いは自治体ごとに差があり、お住まいの地域によっては簡単に手放せないケースも少なくありません。
近隣の家電量販店などが協力店になっている可能性があるので、自治体が回収対応していない場合の選択肢となります。
ただし、膨張していたり熱を持っているモバイルバッテリーの場合は、店員に処分できるかどうかを必ず尋ねてください。
【モバイルバッテリーの回収に対応している主な家電量販店】 | |
ビックカメラ | ◯ |
コジマ×ビックカメラ | ◯ |
ソフマップ | ◯ |
ケーズデンキ | ◯ |
ヨドバシカメラ | ◯ |
エディオン | ◯ |
ヤマダ電機 | ◯ |
※店舗によって対応が異なる場合があります。
【一部自治体】収集日に捨てる
一部自治体では、週に1回程度「小型充電式電池」の収集日が設けられています。
たとえば、東京都新宿区では令和7年4月より、モバイルバッテリーも含んだ小型充電式電池の回収が「資源の日」に行われるようになりました。
元々は家電量販店への持ち込み処分しかできませんでしたが、毎週の収集に対応したことで安全かつ手軽に捨てられる環境が整ったといえます。
不用品回収業者に依頼して捨てる
手軽かつ迅速にモバイルバッテリーを捨てたい場合は、「不用品回収業者」に依頼するのがおすすめです。
自治体が回収できない物も含め、家庭の不用品全般を回収しています。
もちろん充電式電池を含んだモバイルバッテリーも安全に回収可能です。
近くに回収ボックスや回収協力店がなかったり、自治体が収集日を設けていなかったりする場合は不用品回収業者に依頼してみてください。
▼最短即日で回収できるおすすめ不用品回収業者はこちらの記事で解説中!▼
【重要】モバイルバッテリーの捨て方5手順を解説
モバイルバッテリーの捨て方を手順ごとに解説します。
モバイルバッテリーを安全に手放し、火災や事故を防ぐためにもご参考にしてください。
【1】破損や水没・膨張がないか確認する
前提として、回収ボックスに捨てられるモバイルバッテリーは破損や水没、膨張などがない物に限ります。
ダメージが形となって現れているモバイルバッテリーはちょっとした衝撃で発火する恐れがあるため回収対象外です。
破損などがなければ回収ボックスなど、何かしらの異常が見られる場合は自治体か製造メーカー、不用品回収業者に回収を相談してください。
膨張などで怖くてすぐに手放したい場合は、即日回収や深夜早朝の対応が可能な不用品回収業者がおすすめです。
【2】製造メーカーがJBRC会員か確認する
処分予定のモバイルバッテリーの製造メーカーが「一般社団法人JBRC」の会員企業か確認してください。
JBRCが家電量販店などに設置している回収ボックスに捨てられるのは、JBRCの会員企業が製造したモバイルバッテリーのみです。
会員企業じゃない場合は破損などがなくても捨てられないため、不用品回収業者などに処分を相談する必要があります。
【3】JBRCのリサイクルマークを確認する
JBRCが回収しているのは、指定された3種類の電池が使われたモバイルバッテリーのみです。
【回収対象の電池】
- リチウムイオン電池
- ニカド電池
- ニッケル水素電池
これら以外の電池が使用されているモバイルバッテリーは回収できません。
【4】バッテリー残量がなくなるまで放電する
モバイルバッテリーを捨てる前は、バッテリー残量がなくなるまで放電する必要があります。
完全に充電がなくなった状態で捨てることで、発火する可能性を下げられるのです。
本体に問題がなければバッテリー残量を使い切ってから処分してください。
【5】端子にテープを貼って絶縁する
モバイルバッテリーの残量がなくなったら、端子部分にテープを貼って絶縁処理を行います。
絶縁処理をせずに捨てると端子部分に他の金属が触れ、ショートによる発火が起きかねません。
端子部分や電極などを覆うようにセロハンテープなどを貼って、安全に処分を進めてください。
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モバイルバッテリーは日常生活に欠かせないアイテムですが、捨て方が難しく手放すのがとても大変です。
自治体ごとの対応の差もあり、お住まいの地域によっては簡単に捨てることができないアイテムです。
しかし、不用品回収業者なら膨張や水没した状態のモバイルバッテリーも含めて、スタッフが迅速に回収に伺います。
回収対象じゃないモバイルバッテリーも絶縁処理いらずでお預かりするので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
モバイルバッテリーだけで回収する場合の首都圏の相場は1台あたり1,000円~3,000円ほどですが、出張費など各種手数料がかかる業者がほとんどの中、エコキャットは各種手数料がかかりません。
他のものとまとめて回収するトラックのせ放題プランもご用意しております。
相談・見積もり後のキャンセルは無料なので、お気軽にお問い合わせください。