ゴミ屋敷は火事の危険性大!ゴミ屋敷から出火する原因と予防法!責任は?
ゴミ屋敷で火事が発生したというニュースを時たま、耳にします。怖いなあと思います。
また、ゴミ屋敷の近くを歩いていると、「ここに火がついたら、あっという間に燃え広がるよね」と不安になることがあります。いったん火事になってしまうと、取り返しがつきません。ゴミ屋敷の関係者であろうと、近隣の方であろうと、心配は同じです。
ゴミ屋敷の出火の原因や予防法、火事が起こった場合の責任問題などについて詳細に解説します。
目次
ゴミ屋敷が火事になりやすい原因は?
ゴミ屋敷の内外には、燃えやすいものがあふれています。ゴミ屋敷は、火事に対していかにも無防備な感じがします。その原因を見ていきましょう。
火の不始末
ゴミ屋敷の中は、燃えやすいものが乱雑に積みあがっています。そこに、ちょっとした不注意で火がつくと、あっという間に燃え広がります。ゴミ屋敷の場合、タバコの火や蚊取り線香などからでも火災になります。
2020年12月に、平塚市で有名なゴミ屋敷が火災になりました。消火まで約11時間かかり、ゴミ屋敷を含め計7棟が焼け、うち3棟は全焼したそうです。
暖房器具
一般のご家庭でも、暖房器具の周辺は、燃えるものを遠ざけておかないと危険です。ゴミ屋敷ではなおさらです。
さらに、灯油ストーブの火を消さないまま給油するなどの不注意が重なると大変なことになりますが、ゴミ屋敷の住人の方には、その辺がずさんな方も多いようです。
トラッキング火災
聞きなれない言葉かもしれませんが、トラッキング火災とは、コンセントに電源プラグを長時間差し込んだままにしておくと、コンセントとプラグの間にホコリがたまり、湿気を帯びて発火する現象です。
一般のご家庭でも火災の原因となりうることですが、ゴミやホコリにまみれているゴミ屋敷では、起こる可能性が高くなります。
放火
ゴミ屋敷が放火されやすいのには理由があります。家の外にも、燃えやすいゴミが山積していることです。ライターやマッチなどでいとも簡単に火をつけることができます。
さらに、普段からゴミ屋敷の存在を苦々しく思っている人が多く、悪臭や害虫で人が寄り付かないため、人目に付きにくいことも原因です。
ゴミ屋敷から出火しやすい理由は?
ゴミ屋敷は一般のご家庭に比べて、火事になる危険性が高いと言われています。それはなぜでしょうか?ゴミ屋敷が火事になりやすい原因をご説明します。
可燃物が多い
ゴミ屋敷では、家の内外を問わず、可燃物があふれています。整理整頓された形ではなく、乱雑に散かっています。ちょっとした火で、パッと燃え広がる危険性をはらんでいます。
また、キッチンのコンロや暖房器具の周りにもゴミが散乱していますから、他のご家庭より火災が発生するリスクが高いと言えます。
小さな失火、ボヤに気づかない
ゴミ屋敷にはゴミや不用品が積みあがっていて、物陰になる場所や死角が多くあり、小さな失火を見落としてしまいます。
例えば、コンセントなどから出火しても気づけません。さらに、コンセントなどがくすぶり、焦げ臭いにおいがしても、部屋中の異臭・悪臭に紛れて気づくことが遅れます。
放火されやすい
ゴミ屋敷でなくても、家の外に燃えやすいものが置いてある場合、放火される危険性が高くなると言われています。まして、ゴミ屋敷なら、簡単に火が付きそうなものが乱雑に放置されています。家の窓が開かない、物で見えないなどの理由もあり、家人の監視の目も緩いです。
ゴミ屋敷の住人に対する反発から、「困らせてやろう!」と煙草の吸殻を投げ捨てる人さえいます。普通なら燃えないような場合でも、ゴミ屋敷の場合はあっという間に火が付き、燃え広がります。
ゴミ屋敷が火事にならないための予防法
ゴミ屋敷の火災を予防するためには、ゴミ屋敷をスッキリ片付けることが最善策ですが、そう簡単にはゴミ屋敷を片付けることができません。でも、一工夫をするだけで、火事になるリスクをずいぶん減らすことができます。
物を減らす!
ゴミ屋敷の中にあふれる物やゴミを減らしましょう。少なくとも、コンセントや暖房器具の周りには、物を置かないようにしましょう。
さらに、物が多いと死角になる場所ができてしまいます。やはり、物を減らして、見通しがきくようにしておくことが大切です。
火の始末に注意する!
特にむずかしいことはありません!小学生でさえ学校で習う火の扱い方についての基本を守るようにしましょう。
- キッチンで火を使えば、火を消すまでその場を離れない
- 寝たばこをしない
- 蚊取り線香は常に目の見える場所で使う
- 消火を確認してから、ストーブに給油する
外に燃えやすいものを出し放しにしない!
外部の人や通りがかりの人が見える場所に、燃えやすいものを出し放しにしないことが重要です。
例えば、灯油が入ったポリタンク、古新聞の束、段ボールの山などは、人目に付かない場所にしまっておきましょう。
さらに、死角を作らないことも大切です。死角がなければ火をつけようと思う人も、まわりの目が気になって火をつけることができません。
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ゴミ屋敷が火事になったら?その後は?責任は?
原則的な考え方としては、集合住宅であれ戸建てであれ、火災における賠償責任については、明治32年に制定された「失火の責任に関する法律(失火責任法)」により、重大な過失がなければ負いません。
一般のご家庭でも、どれだけ用心していても、火事は起きます。ゴミ屋敷も同様です。
ただ、火事が起きてしまうと、その後始末や責任問題が発生します。火事の延焼で死者が出る場合さえあります。賠償責任が発生しないとはいえ、火事が起きた後、道義的責任などが問われます。
集合住宅の場合
集合住宅のゴミ屋敷で火事が起こった場合、法律上はゴミ屋敷に住んでいる人でも火災に賠償責任は発生しません。
火災が起きた際に適用される可能性の高い「失火責任法」では、火事が起きて他人の権利や利益を侵害した場合でも、重大な過失がなければゴミ屋敷住人に火事の責任は問われないと定められています。
とはいえ、近隣の人に迷惑をかけたなどの道義的責任から逃れることはできません。
戸建ての場合
上記でご説明した「失火責任法」の通り、基本的には戸建ての場合であっても、ゴミ屋敷に住んでいる人であっても、法律上火災に賠償責任は発生しません。
しかし、タバコの火の不始末、庭での焚き火など火事の原因が明らかにゴミ屋敷の住民にある場合は、周辺住民への賠償が必要です。
延焼した場合
2015年8月、愛知県豊田市でゴミ屋敷から火災が発生しました。その結果、木造2階建て住宅が全焼し、隣接する民家1棟が全焼、2棟の一部が焼けました。けが人は出ませんでしたが、大きな被害となりました。
この火災では、全焼と半焼した2軒の住民2人が、損害賠償請求訴訟を名古屋地裁岡崎支部に起こしました。結果、出火元のゴミ屋敷住人は、更地になった土地を売却し、その売却代金で訴訟を起こした方に賠償金を支払い、和解したそうです。
このゴミ屋敷では、過去にも4回ボヤ騒ぎがあったそうです。今回の火事は、蚊取り線香が原因とのことです。最終的には、近隣の方に大迷惑をかけたうえ、自身も土地を売却しなければならないなどの重大な結果を引き起こしてしまいました。
放火の場合
ゴミ屋敷が放火された場合、ゴミ屋敷住人に賠償責任はありません。
ただ、ゴミ屋敷といえども、自宅やその中の家財が燃えてしまいます。まして、ゴミが燃え広がり、近隣に延焼した場合には、「責任はない」などとのんびり構えているわけにもいきません。
自分の家が、放火のターゲットにならないようにすることは、地域に暮らす住民として当然の義務だと言えます。
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火災にならないようゴミ屋敷を片付けるのなら、エコキャットにおまかせ!
ゴミ屋敷が火事に対していかに無防備であるか、火事に対するリスクがいかに高いかを見てきました。
いろいろな予防法などもご説明しましたが、究極の予防法は、ゴミ屋敷をキチンと片付けることです。ゴミ屋敷をゴミ屋敷住人やその家族が、自力で片付けるのは至難の業と言わざるを得ません。
やはり、プロの手を借りて、迅速にスピード感をもって片付けることがベストです。ゴミ屋敷の片付けなら、「エコキャット」におまかせください。
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