不用になったガスコンロの捨て方を5つ紹介します。

 

ビルトイン型はガス管まわりの作業を伴うため、自分では取り外せません。据え置き型は、自治体での処分や業者への依頼など、状況に合わせて捨て方を選べます。

 

ただし、据え置き型でも取り扱いを誤ると、けがや事故につながる恐れがあります。取り外し方と注意点をまとめたので、処分前に確認してください。少しでも不安がある場合は、業者への依頼も検討しましょう。

ガスコンロの捨て方5選

ガスコンロにはビルトイン型と据え置き型の2種類があります。それぞれの特徴と捨て方は、次のとおりです。

 

■ビルトイン型

ビルトイン型コンロはキッチンに本体が埋め込まれているタイプで、キッチンの天板とガスコンロが一体になっている点が特徴です。

 

取り外しにはガス管まわりの作業が必要になるため、業者への依頼が前提になります。処分する際は、新しいガスコンロの購入先や、取り外しに対応した不用品回収業者に相談しましょう。

 

■据え置き型（ガステーブル・テーブルコンロ）

据え置き型コンロはキッチンの専用スペースに本体を置くタイプで、キッチンと別体になっているため、ホースが届く範囲で動かせます。

 

正しい取り扱い方法を守れば、安全に取り外しできるので、処分方法を選んで捨てることが可能です。次の表では、さまざまな状況に合わせた処分方法をまとめています。あなたの状況に近い処分方法を確認してみましょう。

状況	処分方法
回収日まで待てる	自治体の粗大ゴミに出す
車で運び出せる	ゴミ処理施設に持ち込む
買い替える予定がある	買い替え時に引き取ってもらう
まだ使えるので売りたい	リサイクルショップに売却する
手間なく今すぐ処分したい	不用品回収業者に依頼する

ここからは、据え置き型ガスコンロを前提に、5つの処分方法を解説します。

自治体に戸別収集を申し込む

自治体の戸別収集は、指定場所に出された粗大ゴミを回収するサービスです。ガスコンロは自治体ごとに分別区分や料金、申し込み手順が異なるため、事前に分別ガイドや公式サイトで条件を確認する必要があります。

 

多くの自治体ではガスコンロを粗大ゴミとして扱いますが、大きさによっては不燃ゴミなどの別区分になる場合もあります。同じガスコンロでも扱いが変わるため、判断に迷うケースも少なくありません。

 

自治体ごとの分別区分と処分料金の一例を、以下にまとめました。

 

自治体名	分別区分	処分にかかる料金
東京都足立区	粗大ごみ	400円
東京都葛飾区	粗大ごみ	300円
神奈川県茅ヶ崎市	特定粗大ごみ	700円
埼玉県川口市	40cm未満　金属ゴミ（無料） 40cm以上　粗大ごみ	40cm以上　310円
千葉県船橋市	不燃ごみ（無料） 指定袋に入らないものは粗大ごみ	2口まで　370円 3口以上　740円

 

戸別収集の申し込み方法は、電話やインターネットなど自治体によって異なり、申し込み後に処理券の購入や必要事項の記入が求められます。回収日は自治体の申し込み状況に左右されるため、希望日に処分できないことも珍しくありません。

 

また、回収日は平日になることが多く、当日の朝に自分で運び出す必要があります。引っ越しや買い替えなど、処分の期限が決まっている場合は、別の処分方法も検討しましょう。

ゴミ処理施設に持ち込む

ゴミ処理施設への持ち込みは、自治体が運営する処理施設へ直接搬入して処分する方法です。戸別収集と比べて回収日を待たずに進められる点がメリットですが、誰でも選べる方法ではありません。

 

持ち込みには、車などで運ぶ方法が一般的で、事前に申し込みが必要になる場合もあります。受付時間が平日昼間に限られる自治体もあるため、スケジュール調整が欠かせません。

 

処分にかかる料金は重量で計算されることが多く、直接持ち込む手間がかかる分、戸別収集よりも安くなる場合があります。ただし、受付や計量、排出には手順があり、荷下ろしも自分で行うため、混雑している日は待ち時間が発生することがあります。特に混雑しやすい時期は、次のとおりです。

 

• 月曜などの連休明け
• 引っ越しシーズン
• 年末の大掃除
• 大型連休の前後

 

ゴミ処理施設へ持ち込む場合は、待ち時間も考慮したスケジュールを組んでおくと安心です。

買い替え時に引き取ってもらう

ガスコンロを買い替える予定がある場合は、新しい製品を購入することで、ガスコンロを引き取ってもらう方法があります。家電量販店やホームセンターでは、購入や設置工事にあわせて古いコンロを回収する「引き取りサービス」に対応している店舗があります。

 

引き取りに対応している店舗の一例は、次のとおりです。

 

店舗名	引取り条件
コーナン	持ち込み、同等品1点の購入で無料引き取り
ビックカメラ	同一商品の買い替えで無料下取り（店舗限定）
ジョーシン	600円（出張引き取り＋3,300円）

 

ただし、処分だけを目的とした引き取りには対応していない店舗も多く、利用には新しいガスコンロの購入が条件になります。引き取り料金が本体価格や工事費とは別に設定されていることもあるため、事前に条件と料金の確認が欠かせません。

 

処分だけを急ぎたい場合や、費用や日程に希望がある場合は、他の方法と比較して検討しましょう。

 

リサイクルショップに売却する

まだ使用できるガスコンロであれば、リサイクルショップに売却する方法もあります。処分費用がかからず、状態によっては現金化が期待できます。

 

ただし、すべてのガスコンロが買取対象になるわけではありません。次のような場合は、買取を断られることがあります。

 

• 製造年が古い
• 油汚れやサビがひどい
• 点火しない、火が安定しない
• 割れや破損、変形がある
• 主要部品に欠品がある
• 型番やガス種別（都市ガス・LPガス）が確認できない

 

また、リサイクルショップは、持ち込みが基本になる店舗が多く、買取できなかった場合は持ち帰らなければなりません。買い取ってもらえたとしても、使用感が強いものやガス種別が地域と合っていないと、ほとんど値が付かないこともあります。

 

手間をかけず確実に処分したい場合は、他の処分方法も検討してみましょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼することで、ガスコンロの取り外しから処分まで一括で任せられます。自治体の戸別収集やゴミ処理施設への持ち込みと違い、回収日の調整が可能で、利用者の希望に合わせて進められます。

 

また、不用品回収業者は搬出作業から対応するため、当日に自分で運び出す必要がありません。ガスコンロ単体だけでなく、家の片付けで出た不用品をまとめて依頼できる点もメリットです。

 

不用品が多い場合は、トラック載せ放題プランを活用することで、料金を抑えて手間なく処分できます。トラック載せ放題プランの料金相場は、次のとおりです。

 

トラック載せ放題プラン	目安の間取り	料金相場 （平車、箱車などトラックによる）
軽トラック載せ放題プラン	1R～1K	15,000円〜20,000円
1.5tトラック載せ放題プラン	1DK～2DK	30,000円～40,000円
2tトラック載せ放題プラン	2DK～2LDK	50,000円～70,000円
4tトラック載せ放題プラン	3DK以上	80,000円～要見積もり

 

自治体の処分では複数回に分ける必要がある状況でも、一度の依頼でまとめて処分できます。料金体系や対応範囲は業者によって異なるため、依頼前に見積もり内容を確認しておくと安心です。

 

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ガスコンロの種類別の正しい捨て方

ガスコンロの正しい処分方法について、ビルトイン型と据え置き型に分けて解説します。

ビルトイン型ガスコンロの捨て方

ビルトイン型ガスコンロはキッチンに組み込まれているため、据え置き型のように本体を持ち上げて処分できません。

 

買い替え予定がある場合は、購入先やリフォーム会社に交換工事とあわせて引き取りを依頼する方法が一般的です。先に処分したい場合や、処分のみを希望する場合は、取り外しに対応した不用品回収業者へ相談しましょう。

 

不用品回収業者ではビルトイン型ガスコンロの取り外し工事にも対応しています。店舗や会社などのガスコンロも回収可能な業者もあるので、どんな方でもご依頼可能です。

据え置き型ガスコンロの捨て方

据え置き型ガスコンロは、次の手順で取り外せます。

 

1. 1. ガスの元栓を締める
2. 2. コンロを手前に引き出す
3. 3. ガス栓からホースを外す
4. 4. ガス栓とホースにキャップをする
5. 5. 本体を持ち上げて撤去する
6. 6. 設置面を掃除する

 

ガス栓とホースの接続は、金具で締めて固定するバンド式と、差し込んで固定する差し込み式があります。力任せに引っ張るとホースや接続部を傷めるため、固い場合や構造が分からない場合は無理に進めず、取り外しに対応できる不用品回収業者などに依頼すると安心です。

ガスコンロを処分する際の注意点

ガスコンロを処分する際の注意点を5つ紹介します。けがや事故を避けるための参考にしてください。

作業を進める前に元栓を閉める

ガスコンロの取り外しを行う際は、必ずガスの元栓を閉めましょう。

 

元栓は壁面に設置されていることが多く、つまみ式やレバー式など形状があります。見当たらない場合は、キッチンの収納内などに設置されていることもあります。

 

閉める向きが分からない場合は無理に回さず、機器の取扱説明書などで確認してください。すでに元栓を閉めていても、作業前につまみを数回操作して点火しないことを確認すると、切り忘れの防止になります。

油汚れを落としてから取り外す

ガスコンロの油汚れは事前に落としておくと、取り外し作業が進めやすくなります。

 

油が付着したまま作業を進めると、持ち上げた際に手が滑ってしまい、けがを負ったり壁や床を傷付けたりする恐れがあります。簡単な清掃を行うだけでも、作業中のリスクを減らし、室内に保管する際も衛生的です。

劣化したガスホースは再利用しない

ガスホースは消耗品のため、傷みが見られる場合は再利用しない方が安全です。

 

見た目に問題がなくても、古いホースを再使用するとガス漏れにつながる恐れがあります。次の特徴があるものは交換をおすすめします。

 

• ひび割れや硬化
• 変色
• 表面のベタつき

 

処分時は自治体の分別ルールに従い、迷った場合は自治体の窓口や専門業者に相談しましょう。

乾電池は忘れず抜いて分別する

ガスコンロに乾電池が使用されている場合は、事前に取り外しておくと安心です。

 

乾電池を入れたまま処分すると、回収や運搬の過程で端子が触れ、発熱や発火につながる恐れがあります。取り外した乾電池は、自治体の分別ルールに従って処分してください。

ガラストップは割れないように保護する

ガラストップは、衝撃で割れる可能性があります。

 

処分や搬出の際に割れると、破片でけがを負ったり、周囲を傷付けたりする恐れがあるため、事前に保護しておくと安全です。保護は段ボールや厚手の布で天板全体を覆い、ずれないように養生テープで軽く固定すると扱いやすくなります。

 

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