シンプリストの部屋作りについてステップごとに解説します。

「理想的な物以外は持たない」という生き方であるシンプリストを目指す場合、まずは自身の部屋から見直すことが重要です。

部屋作りは物との向き合い方を身に着けたり自分軸を形成したりするのにも効果的で、整理整頓以上の役割を果たします。

この記事ではシンプリストの部屋を目指す3つのステップに加え、部屋作りの注意点やテクニックなどを解説するのでご覧ください。

シンプリストとは「物の価値を見出しやすい生き方」

シンプリストとは、「自分にとって理想的な物」や「長く使える物」以外は極力持たないシンプルな生活をしている人たちのことです。

流行りやその時の気分より「自分にとっての必要性」を重視して物を選びます。

そのため、手元の物一つひとつの役割や価値を冷静に見出しやすい生き方といえるのです。

 

一方、よく比べられる「ミニマリスト」は不要な物は徹底的になくし、必要最低限の物で生活を営む人たちを指します。

優劣はありませんが、自分のライフスタイルや価値観に合わせて柔軟に実践しやすいのはシンプリストといえます。

半ば強制的に物を減らす必要がないため心の余裕を持ちやすく、物に振り回されず継続できるのが特徴です。

 

【シンプリストの特徴】

自分にとって必要な物を見極められる 物の必要性を柔軟に判断できる 広告や誘惑に惑わされない

シンプリストを目指すには部屋作りが重要

シンプリストとして洗練された日々を過ごすには、部屋の整理から始めることが重要です。

「部屋は自分の心を映す」と言われるように、部屋作りを通してシンプリストとしての価値観を養うことができます。

本当に大事にしたい物に囲まれた生活を送ることで、周囲に左右されずにブレない軸を作ることが可能です。

シンプリストの部屋作りをステップごとに解説

シンプリストの部屋作りについてステップごとに解説します。

ミニマリストのように極限まで持ち物を減らすわけではないため、部屋にある物をやみくもに処分するだけでは成立しません。

必要な物はしっかり残しつつ、それらの物にフォーカスを当てて生活の質を高めるためのポイントを解説するのでご覧ください。

STEP1：断捨離で不用品を減らす

すっきりとしたシンプリストの部屋作りを行うには最初に断捨離を行います。

部屋に多くの物を置いている場合や、どこに何を収納しているかわからない場合は特に断捨離が重要です。

以下の物には不用品が混ざっている可能性が高いため、今一度必要かどうか確かめるのがおすすめです。

 

【断舎離で積極的に見直すべき物の例】
アイテム	処分基準
洋服	1年以上着ていない 似たデザインの洋服がある サイズが合っていない
本・雑誌	途中で読まなくなった 読んで1年以上経過した 読まないだろうと感じている
食器・キッチン用品	食器棚から出しにくい 用途が限られている 割れ・欠けがある
収納家具	何でも詰め込まれている 不用品の避難場所になっている

 

これらの断舎離は一斉に始めるのではなく、アイテムやジャンルごとに進めていくと進捗がわかりやすくなります。

 

【断舎離の順番】

1.断舎離するアイテムを決める（洋服と仮定）

2.すべての洋服をクローゼットなどから出す

3.「必要」「不要」「保留」に仕分ける

4.「不要」は家庭ゴミや不用品回収業者に依頼して処分する

5.「保留」は1ヶ月〜半年保管した後に再度処分するか決める

 

「必要」「不要」以外に「保留」を設けると処分難易度がグッと下がります。

ジャンルごとに進めると部屋が散らかりすぎず、断舎離のゴールも見えやすいためおすすめです。

 

▼洋服の断舎離を行うメリット！大量の洋服の捨て方は以下の記事で解説中▼

STEP2：部屋に置くインテリアを厳選する

部屋には厳選したインテリアのみ置くのがおすすめです。

妥協した選び方はなるべくせずに、しかし直感は大切にしながら吟味していくのがポイントです。

テーブル・照明・ソファーなど、生活に欠かせないインテリアは特に時間をかけて選ぶことでシンプルながら機能性に優れた部屋を構築できます。

自分でも必要かわからないインテリアは中途半端な使い方をしがちです。

使い方に悩む存在は思い切って処分することも視野に入れるとより理想的な部屋に近づきます。

STEP3：照明の設置場所にこだわる

部屋の整理整頓が終わった後は、照明を設置し直すのもおすすめです。

部屋をお好みで演出すると雰囲気が増し、綺麗で過ごしやすい部屋を維持するモチベーションが高くなります。

特にベッド周りの壁や家具裏に貼り付けるテープライトは非常に便利です。

手軽にホテルライクな雰囲気が作れて、電源コードも隠しやすいため洗練されたおしゃれな空間作りに役立ちます。

 

【照明を設置する時のテクニックとメリット】

・光を壁に当てる
▶部屋が広く見える

・光源を視界より下に設置する
▶部屋の重厚感が演出できる

・家具や観葉植物に光が当たるよう設置する
▶お気に入りの存在感が高まる

シンプリスト部屋を作る時の注意点

シンプリスト部屋を作る時の注意点を紹介します。

シンプリストを目指すにあたり、「処分」の過程は特に慎重に行わないと大きな後悔につながりかねません。

部屋作りの際には以下3つの注意点を参考に、行動をコントロールしながらシンプリストを目指してみてください。

家族にシンプリストの考え方を強制しない

一人暮らしではない場合、シンプリストの考え方を家族に強制しないことが大切です。

シンプリストやミニマリストという生き方が存在するように、物への価値観は人それぞれ異なります。

自分にとって良い行いでも、家族や恋人、友人にとっては理解しづらい考え方かもしれません。

 

シンプリストに興味がある場合は、まずは自分の持ち物や生活スペースの見直しから行うのがおすすめです。

そのうえで家族がシンプリストに興味を示した場合は良さを伝えつつ、相手のペースを尊重しながら背中を押してみてください。

捨てることにこだわりすぎない

シンプリストを目指すなかで、「捨てること」はさほど重要ではありません。

物の価値を見極め、自分ならではの価値観を形成して周囲に左右されない軸を作ることがシンプリストという生き方です。

 

物を減らすことにフォーカスしすぎた状態で部屋作りをすると本来必要な物まで捨ててしまう恐れがあります。

必要な物を手放すことはシンプリストの本質からズレている行動です。

仮に使用頻度が少ないものでも、自分にとって価値のある物には勇気を持って残す判断を下すことも重要といえるでしょう。

短期間でシンプリストになろうとしない

シンプリストという生き方は一朝一夕で実現できるものではありません。

断舎離のように物理的に時間を要する作業はもちろんのこと、家具や洋服など部屋や周りの物の価値を見出すにも時間がかかります。

 

むしろ一つひとつの物と時間をかけて向き合わなければ価値を見極める力は養えません。

捨てることは簡単ですが、大切な物だけを残す作業は想像以上に困難です。

一度捨てた物は取り返せないため、今の生活リズムも大切にしながら後悔しない判断を下していくようにしてください。

シンプリストの部屋作りは競争ではないと意識することが重要です。

シンプリスト部屋を作る3つのメリット

シンプリスト部屋を作る3つのメリットを解説します。

理想の部屋作りには時間を要する可能性があるものの、シンプリストとして過ごしやすい部屋が構築できれば多くのメリットが得られます。

シンプリストの部屋を作ることで具体的にどんなメリットがあるのかチェックしていきましょう。

メリット1：片付けの頻度が少なくなる

シンプリストの部屋は散らかりにくく、片付け頻度を減らしやすいのがメリットです。

必要な物だけを揃えていることからどこに何があるかわかりやすく、収納もしやすいため片付いた部屋を保ちやすいのも魅力といえます。

物が少なければ片付けにかかる時間が予測しやすく、気が重くならないため整理整頓にも積極的になりやすいでしょう。

メリット2：自分の好みがわかりやすくなる

シンプリストとして部屋を作ると、自ずと自分の好みがわかるようになってきます。

「なぜこれを残したいのか」を繰り返し考えることで、自分が実は重視していた価値観などが見えてくるのです。

これまでなかった「気付き」によって自分の基準ができ、長くそばに置いておきたい物や使える物を選びやすくなります。

メリット3：時間やお金を節約しやすくなる

物を選ぶ基準ができると、無駄な買い物に費やしたお金や毎回頭を悩ませていた時間を節約しやすくなります。

たとえば衝動買いやセール品で失敗することが減り、本当に必要な物だけを選んで購入できるようになります。

また、長く使える質の良い物を選ぶ目が養われるため、頻繁な買い替えも避けやすくなるのです。

 

「自分で考えて選択する」という力は買い物以外の場面でも活用可能です。

仕事での意思決定や人間関係、趣味の選択など、多くの場面で「自分にとって本当に価値があるものは何か」を見極める力として応用できます。

シンプリストとして自分と向き合うことは、生活全般の質を高める可能性を秘めているのです。

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今の生活に必要なアイテムを厳選するには洋服やインテリア、本などの処分が必要です。

しかし、経験がないと断舎離の選別に苦戦しがちなうえに、不用品を分別して正しく捨てるのも困難です。

シンプリストを目指すにあたり、まずは物を減らしたい場合は年中無休でご依頼を受けている「エコキャット」にご相談ください。

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