リポバッテリーの処分方法を解説!安全な捨て方と難しい塩水処理の方法は?

リポバッテリーの処分方法を解説!安全な捨て方と難しい塩水処理の方法は?

リポバッテリーの安全な処分方法と塩水での放電の危険さ、注意点を解説します。

リポバッテリーは軽量で高出力なことからラジコンやドローン、サバゲー用の銃など幅広い製品に使われています。

しかし、衝撃に弱いという性質や、発火・膨張しやすい性質を持っていることから、扱いが非常に難しい商品です。
特に慎重に手放さないと火災や事故の原因になりかねません

使い終わったリポバッテリーの扱いにお困りの方はご覧ください。

塩水を使ったリポバッテリーの放電方法

塩水を使ったリポバッテリーの放電方法

リポバッテリーは内部に可燃性の電解液を含んでおり、放電しきれていない状態で衝撃を加えると急に発熱・発火する恐れがあります。

塩水に浸けると放電できますが、使用後の塩水には水素ガスや塩素ガスが溶け出していて安易に扱うとやけどや失明につながる可能性もあるため危険です。

また、水道に流すのは推奨できないため、塩水での放電作業はせず、放電できる充電器を使うか、不用品回収業者などに回収してもらうのが最も安全・安心な手放し方といえます。

ここでは塩水を利用したリポバッテリーの放電方法を解説しますが、より低リスクでリポバッテリーを手放したいなら放電作業は実施せずに不用品回収業者に依頼してみてください。

【必要なもの】

  • リポバッテリーを沈められるサイズのポリバケツ
  • テスター(持っていれば)

塩水を作る

リポバッテリーをしっかり沈められるサイズのポリバケツに塩水を作ります。

感電を防ぐためにもプラスチック製のバケツを選ぶことがポイントです。

塩水の濃度は3%〜5%程度が理想なので、1リットルあたり30g〜50g程度の塩を入れるようにしてください。

なお、準備するのは家庭用の食塩で問題ありません。

塩水に浸けて泡が出なくなるまで待つ

完成した塩水にリポバッテリーを沈めると、放電が始まった合図として泡が出始めます。

泡の発生自体は2日〜3日程度で終わることも多いですが、完全に放電させるためにも1週間程度は水に浸けておくのがおすすめです。

ちなみに複数のリポバッテリーを一緒に放電させるとお互いが干渉して発熱する恐れがあるため、必ず1個ずつ放電させるようにしてください。

さらに放電中は塩素ガスや水素ガスが発生します。

空気中のガスに引火したり、吸い込んで中毒症状を引き起こしたりする可能性があるため、換気できる場所でのみ作業してください。

テスターで電圧を確認する

テスターを持っていて安全に使用できる人がいる場合は、放電を終えたリポバッテリーの電圧を確認してみてください。

電圧が0Vであれば完全に放電されているため、感電などの心配はなく処分できます。

とはいえ、危険物であることは間違いないため、手元から離れる瞬間まで慎重に取り扱うことは欠かせません。

もし電圧が残っている場合は再度塩水を作り直し、数日間浸けておくようにしてください。

なお、放電された状態のリポバッテリーでも、自治体での回収は不可能なので不用品回収業者に依頼して手放すようにしてください。

 

▼リポバッテリーと似た「リチウムイオン電池」の捨て方は?リサイクルマークがない電池の捨て方も解説▼

リポバッテリーの処分に注意をしなければならない理由

リポバッテリーの処分に注意しなければならない理由

リポバッテリーは小型で軽く、充電すれば繰り返し使える便利な電池ですが、衝撃を加えるだけではなく、過充電・過放電でも発熱・発火するため、東京消防庁からも注意喚起されている製品です。

実際の火事の状況はこちらです。

自宅居室内で充電中に出火し、傷者5名が発生した延焼火災

居住者は、2階子供部屋でリチウムポリマー電池を充電したまま就寝しました。寝室
で就寝中に臭気により目を覚ました居住者が廊下に出ると子供部屋から煙が出ているの
を発見しました。
近隣の共同住宅の居住者は、外から音が聞こえたので出火建物を見ると煙が出ていた
ため、自分の携帯電話で119番通報しました。

原因概要
火災は居住者が7.4V(3.7V×2セル)のリチウムポリマー電池を専用充電器により
充電していましたが、充電電圧を確認せずに充電していました。居住者が就寝している
間に過充電となり、リチウムポリマー電池を構成するセル内部で短絡し出火したものと
推定されます。
過充電に至った理由として、直前に充電したニッカド充電池の設定をリチウムポリマ
ー電池に変更しないまま充電した可能性が考えられますが、充電器の焼損が激しく確認
はできませんでした。

※東京消防庁HPより抜粋

正しい取り扱い方や処分方法を知ることが欠かせません。

保管中や処分時に火災や怪我につながるトラブルを起こさないためにも、まずはリポバッテリーの基礎知識を持つことと、捨てる時の危険性を学ぶようにしてください。

リポバッテリーは高性能だが扱いを誤ると危険

リポバッテリーの正式名称は「リチウムイオンポリマーバッテリー」といい、高出力で効率良く電源を供給できるのが特徴です。

軽量で機械や装置に接続しても重量に影響を与えにくいことから、ラジコンやドローンのような屋外で利用するアイテムでも利用できるのも強みです。

ただし、内部に可燃性の電解液を含んでいるため、過放電や過充電、落下による衝撃などで発熱するとそのまま発火や爆発につながる恐れもあります。

便利な反面、デリケートで扱いが難しいため使用後は「正しく捨てる」ところまで徹底しましょう。

安価な商品のリポバッテリーに注意

安価なリポバッテリーの扱いには特に注意が必要です。

たとえば、100円ショップでもリポバッテリーが単体で売られています

しかし、安さのために作りが簡単だったり、保護材がついていなかったり、故障を防ぐ回路がなかったりと、リポバッテリー特有の発熱・発火事故につながりやすいと言えます。

 

また、リポバッテリーは放置すると「過放電」の状態となり、電極間で化学反応が起きて発熱する恐れがあります。

それを防ぐために、例えセーフティーバッグに入れていても、充電中や放電中も必ず監視してください。

また、ごく一部ですが、携帯電話やノートパソコンなどでリポバッテリーが使用されている場合は、機器側で常に過充電を監視しているため、異常があればすぐに中止されます。

こうしたリポバッテリーがついている製品は安価とは言えませんが、安全が第一です。

100円均一などのリポバッテリーの安さは魅力ですが、事故を起こしかねないので気楽に入手するのは危険です。

バッテリー残量のあるなしに関係なく、放置しすぎは事故のリスクを高めることを知っておくことが欠かせません。

【信頼性・評判が高い主なリポバッテリーメーカー】

  • Zeee
  • ジーフォース
  • OVONIC
  • 東京マルイ

リポバッテリーの処分方法

リポバッテリーの処分方法

リポバッテリーの処分方法を2つ解説します。

誤った捨て方をすると発火や爆発といった事故につながり、自分だけではなく家族やゴミ収集員を事故に巻き込む危険性があります。

ここでは、手軽に利用できて安全な回収方法から、手間をかけずに処分できる方法まで紹介するので、自分に合った方法の確認にご利用ください。

リポバッテリーの処分方法 処分までの時間 安全性
東京マルイ 店の対応やスケジュールによる 持ち込む時に落下・液漏れの可能性
不用品回収業者に回収してもらう 最短即日 作業を任せられるから安全

「東京マルイ」のボックスに入れる

多くのリポバッテリーは、一般的な家電量販店やホームセンター、市役所などに置いてある黄色いBOXでの回収は対象外です。

店舗で回収可能なのはエアソフトガンなどを販売している「東京マルイ」の「MS•Li-Poリポバッテリー」に限られるうえ、以下のルールがあります。

  • コネクターをビニールテープなどで絶縁した(短絡防止)
  • バッテリーに、打痕や圧壊などの外部ダメージがない
  • バッテリーが解体(分解)されていない
  • 変形や破損がない
  • 液もれしていない
  • 水や塩水にひたしていない
  • その他、持ち運びや保管の際に安全が確保できる状態である

※東京マルイHPより抜粋

 

このように、リポバッテリーのメーカーでも処分時に塩水に浸けることは禁止されています。

熱を持つ前に捨てることが大切です。

 

注意!膨張・液漏れしているリポバッテリーはすぐに不用品回収業者に回収してもらうこと!

液漏れ・膨張しているリポバッテリーはすぐに回収してもらわないと爆発や発火する可能性があります。

また、この状態のリポバッテリーを塩水に浸けるのは逆効果で、さらに危険性を高めかねません

膨張したリポバッテリーの回収に対応したお店はほぼないため、万が一膨張や液漏れしたリポバッテリーを持っている場合は早朝・深夜・即日対応が可能な不用品回収業者などに依頼して早急に手放すのがおすすめです。

万が一発火した場合はすぐに水をかけ、119番通報をしてください。

不用品回収業者に回収してもらう

リポバッテリーの処分の手間をなるべく減らす方法が、不用品回収業者に依頼する方法です。

業者はリポバッテリーの特性を理解したうえで、発火を防ぐための手順に沿って回収・処理を行います。

そのため、塩水で放電したり、端子を絶縁したりといった準備や危険が伴う作業を自分で行う必要がありません

さらに、リポバッテリーがある場所までスタッフが取りに行くため、危険なリポバッテリーを持ち歩く必要もありません

電話で問い合わせをするだけで回収・処分作業まで行ってもらえるため、処分に時間をかけたくない方にも便利です。

塩水を使った放電は後処理が難しく、危険性もあるため自身で行うのは推奨できません。

放電自体はできても、逆に塩水処理の方法がないので、使い終わったリポバッテリーはすぐに不用品回収業者に回収してもらうのがおすすめといえます。

 

▼不用品回収業者はどの業者がおすすめ?ランキング形式で高評価の業者と料金相場を紹介▼

リポバッテリーの処分は「エコキャット」にご相談を!

エコキャットバナー

https://eco-cat.net/

リポバッテリーの放電や処分に少しでも不安がある場合は、「エコキャット」にご相談ください。

公式サイトでエコキャットの豊富な実績をチェック!

 

エコキャットなら、危険で処分方法が難しいリポバッテリーやリチウムイオン電池なども安全に回収できます。

最短で即日回収できるうえに、早朝や深夜でも回収できるので、リポバッテリーが膨張したり、本体から異臭がしたりした危険なケースでもすぐに手放せます

 

放電処理は業者側で行うため、お客様はご依頼いただくだけで構いません。

東京・神奈川・埼玉・千葉からのご依頼なら最短25分で現場に向かえるうえ、深夜・早朝の対応も可能です。

少しでもリポバッテリーの異変を感じた場合や、手放したくなった場合は、お電話にてお問い合わせください。

急ぎの場合は、LINEやメールでのお問い合わせよりも電話が確実です。

 

さらにエコキャットは、年中無休で営業しており、無料相談・見積もりも実施しているので料金面やサービス面の不安をお持ちの方でも安心です。

現金・クレジットカード・銀行払いなど、状況に合わせて選べる支払い方法も用意しているので、より多くの方が依頼しやすくなっています。

もちろん、リポバッテリーだけではなく、他の不用品があれば一緒に処分できるので大変便利です。

出張見積もり・見積もり後のキャンセルは無料です。まずはご相談ください。

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