プロが教える灯油の処分方法!間違った灯油の処分方法は危険を孕む

プロが教える灯油の処分方法!間違った灯油の処分方法は危険を孕む

この記事は、灯油の処分方法と費用、正しい処分方法をとらなかったときの罰則や危険について記載しています。

 

灯油は劣化が早く、国民生活センターからも「暖房器具に昨シーズンの灯油を使わないで」といった注意喚起がなされています。

古い灯油を使用すると暖房器具が壊れ、危険を伴うことがあるため、古い灯油は正しく処分をしてください。

 

灯油の正しい処分方法

灯油はワンシーズンで使い切ってしまうのが一番です。

しかしどうしてもそれが難しいときは、必ず以下の方法で処分してください。

 

  • 灯油を購入したガソリンスタンドに持っていく
  • 購入したホームセンターで引き取ってもらう
  • 自治体の燃えるゴミで出す
  • 不用品回収業者に依頼する

 

ひとつずつ詳しく解説していきましょう。

 

①購入したガソリンスタンドに持っていく

ガソリンスタンドで灯油を購入した場合は、ガソリンスタンドで引き取ってもらいましょう。

ただし、セルフのお店など、引き取りに対応していないお店もあります。

 

まずは事前に電話で確認をしてください。

持ち込む際は注入用ノズルや吸引ポンプを取り外し、ポリタンクの蓋をしっかり閉めてから持ち運びましょう。

 

料金は無料~500円程度です。

 

②購入したホームセンターで引き取ってもらう

ホームセンターで灯油を購入した場合は、購入したホームセンターに引き取ってもらいましょう。

灯油販売店で購入した場合も同じです。

ただし、引き取り可否は事前に確認してください。

 

特にホームセンターは灯油を販売しているところが少なく、引き取りに関してもビバホームしか該当しませんでした。

ビバホームでの灯油引き取りは無料ですが、同店舗で購入した方のみ対象です。

またレシートなど購入履歴が分かるものが必要です。

 

また、灯油タンクの引き取りなら、コーナンやジョイフル本田などが対応しています。

ただし、処分品と同数の購入が必要な場合が多いため、事前に確認をしてください。

 

③自治体の燃えるゴミで出す

処分したい灯油が少量の場合、布や紙に吸い込ませて燃えるゴミとして出して良い自治体はとても数が少ないです。

22市区町村を調べてみましたが、2022年5月現在、可能なのは多摩市と所沢市だけでした。(※2023年、多摩市は少量でも不可に変更されています。)

 

そのため、この方法は基本的にはできないと認識しておきましょう。

少量の場合は石油ストーブで使い切ってしまった方が安価に処分ができます。

また、少量でも自治体に出せない市区町村のほとんどが、ガソリンスタンドや不用品・産業廃棄物回収業者での回収を推奨していました。

 

少量でも回収できない東京近郊の自治体

 

  • 豊島区
  • 新宿区
  • 港区
  • 千代田区
  • 台東区
  • 西東京市
  • 国分寺市
  • 八王子市
  • 青梅市
  • 多摩市
  • さいたま市
  • 草加市
  • 市川市
  • 鎌ケ谷市
  • 鎌倉市
  • 山北町
  • 緑区
  • 箱根町
  • 茅ヶ崎市
  • 平塚市
  • 横浜市

 

ごく少量なら新聞紙等にしみこませて燃やせるゴミへ出せる自治体

  • 所沢市

 

④不用品回収業者に依頼する

灯油の処分は不用品回収業者に依頼することもできます。

ただし、無料での回収はできません

その代わり、持ち運ぶ必要が無く、他にも不用品があれば安価に回収してもらえるというメリットがあります。

 

他に不用品がある場合は、買取を行っている業者やトラック積み放題(定額)プランがある業者に依頼すればなお安くなるでしょう。

もちろん、灯油タンクひとつでも回収はしてもらえます。

時間に余裕があればどの場合でもいくつかの業者に見積もりを取る「相見積もり」を利用すると良いでしょう。

相見積もりは見積もりをいくつか取ることで価格競争を起こさせ、値段を下げさせるといものです。

 

また、業者の中には部屋からトラックまで依頼人に運ばせることで値段を抑えている業者や、即日回収や深夜早朝の対応ができる業者もあります。

自分に合った業者を探してみてください。

 

定額プランの平均相場は、以下のとおりです。

※定額プランとは、該当トラックに定額で不用品を満載できるプランのことです。出張費や車両費など各種手数料がコミコミでお得です。さらに、量が多ければ多いほど単価が安くなり、自治体の粗大ゴミ回収よりも安くなることもあります。

トラック載せ放題プラン 目安の間取り 料金相場
(平車、箱車などトラックによる)
軽トラック載せ放題プラン 1R~1K 15,000円〜20,000円
1.5tトラック載せ放題プラン 1DK~2DK 30,000円~40,000円
2tトラック載せ放題プラン 2DK~2LDK 50,000円~70,000円
4tトラック載せ放題プラン 3DK以上 80,000円~要見積もり

 

灯油ポリタンクの処分方法を知りたい方はこちら!

 

灯油の処分方法が限られている理由 ~灯油は特別管理産業廃棄物~

灯油は廃棄物処理法にて、特別管理産業廃棄物に指定されています。

これは、「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」のことです。

 

要は、とても危険であるため特別な処理基準を設け、有資格者が専用の処理施設で処分しなければならないものです。

一般的な廃棄物よりも厳しい規制があるということなのです。

 

そのため、ホームセンターや自治体で灯油を処分できるようにしてしまうと、運搬や処分に多大な費用が生じ、デメリットが多くなってしまいます。

だからこそ、灯油の処分は灯油を常に扱っているガソリンスタンドや、不用品のプロである不用品回収業者などの限られた業者でしか扱えないのです。

 

灯油の処分方法を間違えると危険!罰則も

灯油は特別管理産業廃棄物に指定されている程、危険なものです。

間違った処分方法をとってしまった場合の危険や罰則を解説していきましょう。

 

①流し台や道路側溝に灯油を流した場合

もしも、流し台や道路側溝に灯油を流した場合はどうなるのでしょうか?

この場合は、以下の7つの被害が考えられます。

 

  • 下水道管で灯油が揮発し、引火することで爆発事故が起きる
  • 近隣住宅等の排水口から揮発した灯油の臭いが上がり、広範囲に悪臭被害が発生する
  • 下水処理場の生物処理機能を損傷し、下水の処理に大きな支障をきたす
  • 下水道管の清掃作業が必要となる場合は、多額の費用がかかる
  • 清掃作業で道路を通行止めにする場合があり、影響が広範囲にわたる
  • 道路の排水溝に灯油を投棄すると、河川にそのまま流れ出て、生き物に悪影響を及ぼす
  • 河川に滞留した灯油を除去する作業に多額の費用がかかる

 

以上のことから、流し台や道路側溝に灯油を流すと、以下の罰則が科せられます。

 

  • 下水道法第18条に基づき、修復費用の負担をすること
  • 河川に流れた場合は河川法第67条に基づき、清掃費用の負担をすること
  • 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第25条に基づき、五年以下の懲役もしくは一千万円以下の罰金が科せられる

 

②燃やしたり凝固剤で固めようとした場合

少量の灯油は特に処分に悩みますが、布などに染み込ませて燃やしてしまおうと考える方がいるかもしれません。

これは絶対にやめてください。

灯油は良く燃え、消火しにくいという特徴があります。

揮発した蒸気の近くに火元があるだけで、引火することがあるほどです。

 

この場合、重過失失火罪となり、3年以下の禁錮または150万円以下の罰金が科されるでしょう。

そのうえ、近隣住宅にも影響した場合、民事責任と賠償責任が問われます。

万が一人が亡くなった場合は、更に重い刑罰が科されます。

絶対に灯油は少量でも燃やさないでください。

 

これは、凝固剤で固めて捨てようとした場合も同じです。

凝固剤を入れるには油を熱していなければなりません。

灯油に火をつけなければならず、状況は同じです。

 

③土に埋めた場合

灯油は土に埋めても分解されません

生態系や土壌が汚染され、植物が生えることができなくなるため、専門家に委ねる必要があります。

それには多大な時間と費用を要します。

また自宅の土地で行ったとしても、次にそこに住む人や不動産会社が気づいた場合、訴訟に繋がる恐れがゼロではありません。

 

そのうえ、気化した灯油に火がついてしまうことも考えられるため、「②燃やした場合」と同じことになりかねません。

絶対にやめてください。

 

灯油の処分はエコキャットにお任せを!

灯油の処分はとても面倒なことは確かです。

しかし、間違った処分方法を選んでしまうと、重大な損害を招く恐れがあるため、必ず正しく処分してください。

 

灯油の処分ならエコキャットがおすすめです。

エコキャットは不用品回収業者であり、必ずスタッフが搬出を行います。

車が無い、運転が出来ない、重い物を持てない方でも安心して依頼できます。

 

さらに、エコキャットは業界最安値の軽トラック積み放題プランが14,800円に加え、WEB限定クーポン券が非常にお得です。

他のプランも平均より安く、深夜早朝・即日回収が可能で、近隣配慮も欠かしません。

もちろん、相見積もりにも対応しています。

 

灯油の処分でお困りの際はぜひエコキャットにご相談ください。

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