エアコンの処分方法と費用・廃棄時の注意点!リサイクル家電の引き取り方法も
エアコンの処分方法を解説します。
エアコンは中に再活用できる資源を多く含むため、「家電リサイクル法」で決められたルートで処分しなければなりません。
基本的に自治体は回収・処分できないので、自身で手放すための手続きが必要なのが非常に手間となります。
そこで、この記事では「取り外し」から「回収」まで一貫して依頼できる不用品回収業者へエアコン回収を依頼する方法を解説します。
手放し方にお悩みの方はご覧ください。
目次
家電リサイクル法とは・対象品目は?
エアコンは資源を多く含む「家電4品目」に分類される家電です。
家電4品目は「家電リサイクル法」に基づいて製造メーカーが回収し、リユースしなければなりません。
家電リサイクル法とは、家庭用電化製品のリサイクルを推進し、資源の有効利用を行うことで、廃棄物を減らす目的で制定された法律です。
再生可能な資源をムダにしないのと同時に、不法投棄など違法に家電製品を廃棄する業者などを減らす目的もあります。
エアコンの他に、テレビや冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機がこの法律によって回収され、分解・再利用されます。
この家電リサイクル法は、メーカーや指定法人、輸入業者の再商品化義務に加え、小売店の引き取り・収集運搬義務、消費者の家電リサイクル料金と収集運搬料金の支出、各自治体の協力の上で成り立っています。
なお、インターネットショップなどで消費者からの引取りを行っていないショップは、「引取義務違反」に当たります。
また収集運搬料金などの家電リサイクルに関する案内を掲載していないショップは「表示義務違反」となるため、処分時の利用は避けるのが賢明です。
家電リサイクル法に則ったエアコンの適切な処分方法
エアコンは内部に多くの資源を含む家電の一つなので、適切な方法で処分を進めて別の新しい商品として蘇らせる必要があります。
ゆえにほとんどの自治体は回収・処分に非対応であり、粗大ゴミとして捨てることはできません。
ここでは手放すのが難しいエアコンの処分方法を5つ解説するので、不要になったエアコンの扱いにお困りの方はご覧ください。
①購入した家電量販店で引き取ってもらう
エアコンを購入した家電量販店がわかっていて、店舗の印鑑などが押されている保証書などが残っているときは、この方法で処分できます。
引越しなどでエアコンを新規に購入する必要がなく、処分したいだけのときは特に重宝する方法です。
ただし、購入した店舗がわからないときや、保証書などが残っていないとき、譲渡されたときなどは、この方法は選べないので注意してください。
費用は、家電リサイクル料金に加えて、収集運搬費や取り外し作業費、出張費などで、店舗により異なります。
②買い替え時に家電量販店で下取り処分する
エアコンを買い替えたいときは、新規購入した店舗で処分するのが一番スムーズです。
古いエアコンの取り外しと、新しいエアコンの取り付けを同時に行ってもらえるため、エアコンが無い時期を回避できますし、立会いも1回で済みます。
費用は、家電リサイクル料金に加えて、収集運搬費や取り外し作業費、出張費などで、店舗により異なります。
③自治体の指定引取場所に持ち込みを行う
「家電4品目」に分類されるエアコンは、製造メーカーが指定する「指定引取場所」に持ち込んで処分依頼することも可能です。
ただし、エアコンの取り外しは大変危険なため、自身で取り外しから持ち込みまで完結させるのは実質不可能に近いとも言えます。
エアコンの取り外しを安全に行える「引っ越し業者」や「家電量販店」のエアコン取り外しサービスを活用して処分を進めるのが賢明でしょう。
【主な家電量販店のエアコン取り外し料金】
- エディオン(セパレート):8,800円〜(税込み)
- ビックカメラ:4,400円
なお、取り外しを行ってもらった後に自身で指定引取業者(引取場所)に直接持ち込めば、運搬費が半額程度の1300円前後になります(自治体によります。)が、後述するようにエアコンは非常に重たいため、現実的な方法ではありません。※1
また、指定引取場所に持ち込む場合は、ゆうちょ銀行か郵便局(貯金窓口)で家電リサイクル料金を事前に支払ってください。
後述する990円のメーカー以外の家電リサイクル料金は、必ず事前に調べてからゆうちょ銀行か郵便局に行きましょう。
料金を支払うと家電リサイクル券を貰えるので、これと身分証明書などを持って指定引取業者(引取場所)に直接持ち込んでください。
事前予約や持ち物については、お住まいの自治体により変わります。直接持ち込みを行う前に確認してください。
エアコン本体と室外機は非常に重量があり、自身で取り外すのは危険です。
※1:エアコン本体と室外機を自力で取り外してはいけない理由を見てみる!※
不用品回収業者に依頼すれば、取り外しからトラックまでの運び出しまで一括で依頼できます。
見積もりで料金を確認してから依頼できるので、エアコンの処分にお悩みなら一度相談してみてください。
※エアコン処分を不用品回収業者に依頼する最大のメリットを見てみる!※
④自治体の清掃事業組合などに引き取ってもらう
自分で運搬できないときは、自治体に依頼された運搬業者に引き取りに来てもらうこともできます。
たとえば、以下のエリアなら自治体から許可を得た組合や業者にエアコンを含めた家電4品目の回収を依頼できます。
エリア | 許可業者 |
千葉県長生郡一宮町 | 長生一廃許可組合 |
千葉県長生郡睦沢町 | 長生一廃許可組合 |
埼玉県小川町 | リネットジャパンリサイクル株式会社/SGムービング株式会社 |
神奈川県大和市 | 大和市環境事業共同組合 |
東京都西多摩郡瑞穂町 | 株式会社コヤマ |
自治体認定の業者や組合が存在する場合は、自治体自体がエアコン回収・処分に対応していない場合でも安心して引き取りを依頼可能です。
また、埼玉県秩父郡長瀞町のように清掃センターへの持ち込みが可能だったり、千葉県八街市のように家電4品目の戸別収集が可能だったりする一部自治体も存在します。
事前に郵便局でリサイクル料金を払ってリサイクル券を準備する必要はありますが、指定引取場所に持ち込む必要がないので負担を大きく減らせます。
運搬費は有料で、だいたい2,300円前後です。(自治体によります。)
さらに、東京都23区なら、「家電リサイクルセンター」にエアコン回収を頼めるのも便利です。
ただし、神奈川県川崎市を筆頭に、一般的にはエアコンの回収・処分を自治体に依頼することはできないので、手放す場合は不用品回収業者に運び出しから依頼するのがおすすめといえます。
⑤不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼する際は、単品回収とトラック積み放題プランの2つから選べます。
単品回収だと、おおよそ4,000円から1万円程度で回収依頼可能です。
なお、トラック積み放題プランはエアコン以外の不用品も捨てたい時におすすめです。
確実な料金を知りたい場合は業者に見積もりを依頼することが欠かせません。
関東エリアの不用品回収に対応する「エコキャット」でも無料相談・見積もりに対応しているので、お気軽にご相談ください。
なお、業者によってはプラン料金とは別に家電リサイクル料金の追加支払いが必要です。
家電リサイクル料金は「家電リサイクル法」に則って徴収しているため、エアコンを含めた家電4品目の処分時に支払いが不要な業者は却って危険な可能性があります。
「無料回収」を謳う業者は特にトラブルに巻き込まれやすいため、依頼時は選ばないようにしましょう。
また、気を付けなければならないプランが、スタッフ運び出しが無いプランです。
回収料金を安くするため、スタッフによる運び出しが無いプランを用意している業者もあります。
その場合、重量のあるエアコンには向きません。
業者やプランを選ぶ際は、十分に注意をしてください。
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エアコンの処分費用を比較!
エアコンは家電リサイクル法で定められている品目のため、処分の際は適切な方法でリサイクル処分する必要があります。
ここでは、エアコンのリサイクル料金や処分にかかる費用について解説します。
エアコンのリサイクル料金
エアコンを処分する際は、基本的に以下のような費用が発生します。
- リサイクル料金
- 収集運搬費用
- エアコン取り外し料
リサイクル料金はエアコンのメーカーごとに定められているため、回収業者や収集運搬業者が異なる場合でも変わりません。
エアコン本体と室外機含めた料金がリサイクル料金として決められています。
以下の表で主なメーカー別のリサイクル料金を紹介します。
メーカー名 | リサイクル料金 |
シャープ | 990円 |
ダイキン工業 | |
東芝ライフスタイル | |
パナソニック・パナソニック(三洋電機) | |
日立ジョンソンコントロールズ空調 | |
三菱電機・三菱重工冷熱 | |
リンナイ | |
ノーリツ | |
ヤマダホールディングス | 1,265円 |
アイリスオーヤマ | 2,000円 |
JVCケンウッド | |
ソニー | |
ニトリ | |
ヤンマーエネルギーシステム | 9,900円 |
エアコン取り外し費用・収集運搬費用
エアコンを家電量販店などに直接持ち込みする場合は、リサイクル料金のみの負担で済みます。
しかし業者にエアコンの取り外しや回収なども依頼する場合には、リサイクル料とは別に「取り外し料」や「収集運搬費用」なども負担しなければなりません。
これらの費用は、業者によって料金設定額が異なります。
例えば、家電量販店にエアコンの処分を依頼すると、リサイクル料金に「収集運搬料」や「訪問回収費」が加算されます。
訪問回収費は、回収のみを依頼する場合や、購入品のお届け日と回収費が異なる場合などに発生する費用です。
引き取りのみ依頼する場合などは、購入と同時に引き取りを依頼する時より費用が高くなります。
家電量販店 | 取り外し料 | 収集運搬料 | 訪問回収費 |
ヤマダ電機 | 7,700円~ | 2,500円 | +2,750円 |
ヨドバシカメラ | 4,400円~ | 550円 | +2,750円 |
ビックカメラ | 4,400円~ | 2,200円・7,200円(引き取りのみ) | – |
エディオン | 8,800円~ | 1,100円〜5,500円 | – |
ケーズデンキ | 6,600円~ | 3,300円 | +3,300円(2台目以降1台2,200円) |
エアコンは本体だけでも重たいもので20kg前後、室外機は50kgを超えるものもあります。
これは人間一人分を運ぶことと同じであり、素人には不可能で大変危険です。
エアコンの取り外しと処分は、必ず業者に依頼しましょう。
エアコンの寿命!ステッカーの確認と処分時期
家庭用エアコンの寿命はだいたい10年と言われています。
正確に知りたいときはエアコン本体に貼ってあるステッカーを参考にしましょう。
ステッカーには「製造年」と「標準使用期間」が記されているので、買い替え時期がすぐにわかります。
例えば、「製造年」が2022年で「標準使用期間」が10年なら、買い替え時期は「2032年」です。
メーカーによっては2枚のステッカーに分けて記載されています。
エアコン本体に貼ってあるステッカーをしっかり確認してみてください。
そして、エアコンの寿命を長引かせるには、定期的な掃除が不可欠です。
本体のフィルターはもちろん、室外機の背面(空気の取り入れ口)のゴミ取りをしておきましょう。
また、お掃除のためとはいえ、分解をするのは避けてください。中の方まできちんと掃除したいときは、業者に依頼するのが賢明です。
しっかり掃除をしていたとしても、エアコンの買い替え時期前後になると、以下のような症状が出てくることがあります。
- エアコンから異音がする
- エアコンが臭い
- 涼しく(暖かく)ならない
こうした症状が出てきたら、修理か買い替え、処分を考えてください。
エアコン廃棄時の注意点
エアコンを廃棄処分する際は、取り扱いに注意すべき点がいくつかあります。
事故につながる可能性もあるため、廃棄を予定している場合は確認しておくことをおすすめします。
自分では絶対に室外機・室内機を動かさない・外さない
エアコンの室外機や室内機を移動させると、本体と管のつなぎ目に歪みができたり、管自体が破損してしまうことがあります。
これにより冷媒ガスと呼ばれる高圧ガスが漏れてしまう場合があるのです。
ガス漏れが発生するとガス爆発の原因となり、場合によっては大きな爆発事故を引き起こしてしまう危険性もあります。
管に傷がついた状態だとリユースの際にも支障をきたすため、業者によっては自身で取り外したエアコンは回収不可とするところもあります。
またエアコン交換の際には、自分で取り外すと取付依頼に対応してもらえない場合もあるため注意が必要です。
事故防止や業者の対応の観点からも、エアコンは室内機・室外機共に自分で取り外しや移動を行わないようにしましょう。
業務用エアコンは家電ではない
店舗や工場、事務所、病院などで使われているエアコンは、自治体でアナウンスしているエアコンの処分方法では廃棄できないため注意が必要です。
家電リサイクル法の対象となるのは、あくまでも「一般家庭で使用する」ことが条件として販売されているエアコンです。
業務用エアコンの場合は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」にのっとり、適切な処分が義務付けられています。
フロン排出抑制法では、設置した業務用エアコンの点検や記録、整備、廃棄時のフロン類の引き渡しなど細かく記録管理が必要です。
フロン排出抑制法に違反した場合は、罰条や罰則の対象となることもあります。
業務用エアコンを引取り廃棄依頼する際は、適切なルートで処分できる産業廃棄物処理業者などに依頼することが大切です。
エアコン処分は不用品回収業者がおすすめ!
買い替えに伴うエアコンの処分時は、購入店で配送時に回収してもらうのがベストです。
しかし単純にエアコンを処分したいという場合には、家電店で依頼すると費用が高額になるケースも少なくありません。
エアコンの処分に困った場合には、不用品回収業者に相談するのがおすすめです。
自分で運ぶ必要がない
家庭用エアコンの重量は、思っている以上に重いです。
メーカーやモデルによって多少異なりますが、室内機でだいたい10kgから20kg、室外機でだいたい30kgから50kgとかなりの重量です。
不用品回収業者に任せてしまえば、重いエアコン本体や室外機の移動や持ち運びもすべて任せることができます。
しんどい思いをすることなく処分できるほか、事故やケガなども防げて安心です。
取り外しも一緒に依頼できる
エアコンの処分時は、自身で取り外しができないことがネックとなります。
不用品回収業者に回収依頼をすれば、ほとんどのケースで取り外し作業も行ってもらえるため安心です。
業者によって取り外し作業費が別途かかる場合もあるため、依頼時はあらかじめ費用の有無を確認をしておくことをおすすめします。
他のリサイクル家電もまとめて安く回収できる
家電店や収集運搬業者にエアコンの回収を依頼した場合、エアコン以外の品物は回収してもらうことができません。
リサイクル施設など配送先が異なるなどの理由から、他にリサイクル家電がある場合は、基本別便での回収となります。
しかし不用品回収業者であれば、同時にさまざまな不用品の回収処分を依頼できます。
もちろんエアコン以外のリサイクル家電なども対象です。
家庭の不用品などをまとめて安く処分できるのは、不用品回収業者ならではのメリットだといえるでしょう。
「トラック載せ放題プラン」なら、業者トラックの荷台に載るだけの量の不用品を定額で捨てられます。
以下の表に料金相場を記載するので、不用品の扱いにお困りの方はご参考にしてください。
トラック載せ放題プラン | 目安の間取り | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
---|---|---|
軽トラック載せ放題プラン | 1R~1K | 15,000円〜20,000円 |
1.5tトラック載せ放題プラン | 1DK~2DK | 30,000円~40,000円 |
2tトラック載せ放題プラン | 2DK~2LDK | 50,000円~70,000円 |
4tトラック載せ放題プラン | 3DK以上 | 80,000円~要見積もり |
エアコン以外のリサイクル家電の処分方法や費用目安は、以下の記事が参考になります!
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